普段よく飲むカクテルの由来や、どんなイメージで作られたか知っていますか?
由来を知ればきっとカクテルを今以上に楽しめるはず。
人気のカクテルの中から10種類をご紹介します。
●ジン・リッキー
リッキーとは、スピリッツにライムやレモンを搾ってソーダ水で割った飲み方のことで、マドラーで果肉をつぶして味わうのが一般的ですね。
ジン・リッキーは夏に飲みたくなるようなサッパリとした味わいと、好みの味に調節できる万能さが人気のカクテルです。
でもこの”リッキー”というのは、実は人の名前で、19世紀末に、アメリカのワシントンD.Cのレストランで考案されたこのカクテルを最初に飲んだお客さんの名前がつけられたそうなんです。
●オレンジ・ブロッサム
ジンとオレンジジュースを混ぜたシンプルなカクテル。
“純潔”や”花嫁の喜び”といった花言葉があり、花と身を同時につけるオレンジは、愛と豊作のシンボルとされ、その花はアメリカでウェディングドレスにも飾りとして身につける習慣がある。
世界中で披露宴の食前酒としても愛されている、幸せを象徴するカクテルです。
●スクリュー・ドライバー
イランの油田で働いていたアメリカ人作業員が、マドラーの代わりにドライバーを使ってオレンジジュースとウォッカをステアし、即席のカクテルを作ったことが由来しており、
ジュース感覚で飲めて、隠れたアルコールの強さから「レディーキラー」とも呼ばれています。
●ソルティ・ドッグ
塩をなめながら飲むことでグレープフルーツの酸味もやわらぎ甘みが増すカクテル。
「甲板員」をあらわすイギリスのスラングが由来だそうで、甲板の上で海水を浴びながら汗だらけ・塩だらけになって働く彼らの様子をイメージして、グラスの淵に塩をつけたスノースタイルが出来上がりました。
●マタドール
ランクの高い花形の闘牛士のことをマタドールといいます。
クセのあるテキーラの中に魅せるパイナップルとライムの味わいがクールな顔で牛をかわしていく闘牛士の情熱と似ている、ということで名付けられたそうです。
●モスコー・ミュール
ライムが爽やかに香るキリッとしたのどごしの良さが特徴のモスコー・ミュールは、1940年にアメリカで誕生。意味は「モスクワのラバ。」ラバの後ろ蹴りの強さとウォッカの強さを掛けてこの名前が付けられました。
●ファジー・ネーブル
「ぼやけた」という意味があり、酔っ払いをあらわすファジーに、ネーブルは「へそ」という意味でネーブルオレンジのこと。
ネーブルオレンジに「へそ」があるので、
いつしかそう呼ばれるようになったようです。
●グラス・ホッパー
クレーム・ド・カカオとミントリキュールのハーモニーはまるでチョコミントアイス。
綺麗なグリーンと、ミント香るこのカクテルは爽快感をもたらしてくれる。
アイスを連想して作られたと思っている人も多いようですが、実は名前の通り、イメージは草原を謳歌するバッタなんだそう。
●神風
名前もカッコ良く、酸味が爽やかに口に広がるカミカゼは、旧日本海軍の”神風特攻隊”をイメージして作られた切れ味の良いカクテルで、オン・ザ・ロックスタイルが一般的な飲み方です。
●バラライカ
ロシアの伝統的な楽器のことをバラライカといいます。
形が三角形で、逆さまにするとカクテルグラスのような形をしているので、その音色をイメージして涼しげな白色と、見た目のとおり柑橘類が爽やかな味を醸し出すカクテルです。
いかがでしたでしょうか。
由来を頭に浮かべながら口にすると、今まで以上にカクテルを楽しめるようになると思います。
他にもたくさんカクテルがあるので、あなた好みのカクテルを探してみてください。